2010年8月17日 英国風味が漂うパブにて
2010年 08月 17日
今回の英国旅行で最後に泊まった旅籠、"The Three Tuns"のBarです。
上はレストラン側のバーで、かつてはサルーン・バーとして主に上流階級の人々が集まる場所でした。
下はパブリック・バーで、「パブ」の語源にもなった場所ですね。こちらは労働者階級の人々のためのバーでした。
今はどちらでも好きなほうで飲めば良いのですが、英国の階級制度がしっかり残っていた時代は入り口も別々で、それぞれの階級に分かれて飲んでいたようです。
右側のポンプは一般的な銘柄のビールで、ギネスやフォスターズもありました。
また、左側のポンプはサフォークの地酒で、Bury St Edmundsにある醸造会社"Greene King"のIPA(India Pale Ale)と、Golden AleのSaint Edmundsが見えます。
この"Greene King"は1799年にBenjamin Greeneによって創業された醸造所ですが、彼は有名な英国作家、Graham Greeneの曽祖父にあたるんだそうです。
グレアム・グリーン、大学時代によく読んだなあ・・・なにしろ専攻が「英国カトリック作家」でしたので。^^;
ちなみに、この「三樽亭」でのお勧めはGreene King IPAとのことでしたので、もっぱらこれを飲んでました。
軽いんですが、ホップの味わいの効いたビターで、なかなか美味しかったです。^^
The Three Tuns, Ashwell, Hertfordshire, UK
Pentax MX
Pentax FA31mm/F1.8 AL Limited
Ilford Delta 400
Scanned by Epson GT-X770
光の捉え方が非凡です。見習って私も精進します。
これからもちょくちょく覗かせていただきます。
グレアム・グリーン、大学時代の講読の先生がグリーン好きで、テキストに"The End of Affair"や"Living Room"を使っていたので、当時は必死で読んでました。
「サルーンバー」というのはひょっとして当時からあちらは
クラブフロアーみたいなのがあった、という事なんでしょうか?
一度でいいから「あちら側の宿泊者」になってみたいものですが・・・
そういえば前に行った沖縄のホテルにはクラブフロアーと一般錬の間に
「貧富の橋」
ってのがありました。無断で渡ると怒られます(爆)
この暑い日本で茹だっていると、こうした涼しげな落ち着いたムードには、めちゃくちゃ惹かれますね~
素敵なモノクロ! どのお写真にもウットリしてしまいました。
こういう写真が撮りたいわ~
国家に貢献した人に Sir. の称号を与える習慣がありますが・・・
日本では貴族階級の称号は消えましたが、叙勲の制度が残ってますが・・・
かの芥川龍之介は、勲章を貰って喜ぶのは、子供と、軍人だけだと
嘲笑っていましたけれど・・・叙勲も官尊民卑の傾向ですよね?
飲む場所にも明確な差別があったのですね。私は、飲まないから
この様な目には遭わないですけど・・・・
お気に召してうれしいです、ありがとうございます~♪
モノクローム写真は、色がない分、光と影の描写に特化できるところが楽しいですね。^^
決して上手くも非凡でもありませんが、好きな被写体なのでつい気合が入って量だけは撮ってます。^^;;;
また遊びに来てくださいね~♪
英国南部はあまりユニークなビールがないんですが、北部はいっぱいユニークなビールがありますよ。^^
今回は、本場のパブでモノクロフィルムで撮ってみたかったので、こういう伝統的なパブに泊まってみました。^^v
都会のパブだとライブをやったりしているところも多いですが、田舎のパブは静かに会話を楽しんでる人が多いですね~。^^
おお、グレアム・グリーン、読んでましたか~、日本ではあまり人気がありませんが、素晴らしいです~♪
「サルーンバー」、今で言うクラブフロアーみたいなもんかもしれませんね~、身分で決められていたみたいです。^^;
「貧富の橋」ですか~、涙がちょちょぎれる表現ですね~(爆)^^;;;
あはは、写真を見ているだけで、飲んでいる気分になれるとは安上がりで結構なことです~♪
こういうノスタルジックな風景は、白黒フィルムの粒子が一番ぴったり来る感じです・・・滑らか過ぎると雰囲気がでません。^^v
お盆を過ぎると少しは涼しくなるのかと思ったら・・・酷暑ですね~、特に関東地方はひどいようですね。^^;
モノクローム、クールな雰囲気が漂いますから、夏にはぴったりかもしれませんね~♪
英国、かつてほどの階級意識はないですが、いまだにClassを意識している人は多いですね~。
ワーキングクラスの人々は、お金はあっても高級なレストランやホテルには行かないようです。^^