2012年4月29日 Rolleiflexがやってきた♪
2012年 04月 29日
私は時々「二眼レフが欲しいよ病」の発作が起きることがあります。
今回の発作の原因は、蛇腹な6x6、Mamiya Sixが調子が悪くなったことから始まったようです。
120判フィルムが使える軽い中判ということで、軽量な昔の二眼レフが欲しくなったんですね。
先日の丸栄中古カメラ市の際にも、出物がないかチェックをしてきましたが、「コレは!」と言うブツには出会うことができませんでした。
また「モラヴィアの残照」と美しい名前で呼ばれる二眼レフ、Flexaretを譲っても良いという友人もいたんですが、「気が変わりました」とのことで肩透かしを食らってしまいました。
その日の夜、国際的オークションサイト、eBayでチェックしてみましたよ。
高嶺の花だと思っていたRolleiflexも、モノによっては、私でも十分手が届くことが判明しました。
送料込370USDで落札し、英国のウナギの街、ElyからやってきたのがこのRolleiflex Automat MXなんであります。
こんなに安かったのは理由があります・・・まずは1954年生まれで今年58歳のロートルだと言うことです。
さらに、レンズは有名なプラナーやクセノターのF2.8ではなく、半段暗いF3.5のTessarです。
それも、Zeiss-Opton Tessar 75mm/F3.5です。
ツァイス・オプトンとは、旧カール・ツァイスが第二次大戦後に西と東に分裂したとき、オーバーコッヘンに移った西側のツァイスです。
東側のCarl Zeiss Jenaのほうが本家本元だとかいろんな話があって、オプトンはあまり人気がないんであります。
英国の出品者から落札するブツはかなり早く届きますねえ、今回も1週間で到着しました。
早速、ネガ・カラー・フィルムのフジ・リアラ・エースを入れて試写してみたのがこれらの写真なんであります。
上は、オプトン・テッサー75mmの絞開放F3.5です。
悪くないんじゃないでしょうか・・・ピントの合ったところはきっちりシャープだし、ボケも良い雰囲気なんであります。
今度はF11まで絞ってみました・・・さすが「鷹の目」テッサー、絞り込めばギャリギャリにシャープですね~♪
ちなみに、ここは近所の雑貨屋さん・お花屋さんなんですが、雰囲気が良いので新しい機材を手に入れると試写に来る場所なんであります。
フィルムはカラーですが、階調を見るためにあえてグレースケール変換してみました。
135判のオプトン・テッサー50mm/F2.8は、コントラストが強くて中間調が出ないと聞きますが、中判75mm/F3.5のテッサーはそんなことはなく、ブロードな階調のレンズのようです。
日陰で良い色がでないので、モノトーン、それもセピア変換してみました。
う~ん、ええ感じなんであります・・・絞を開け気味で撮ると、ホワンとやわらかくて良いですねえ。
このセピアでブロードなトーンで、ポートレートが撮りたくなって来るんであります♪
最短撮影距離付近で絞F5.6です。
ローライフレックスMXの最高シャッター速度は1/500なので、これがどピーカン時のISO100フィルム標準露出の絞りなんです。
とは言うものの、ラチが鬼のように広いネガ・カラー・フィルムですから、2枚目のようにF3.5の絞開放で撮ってもどってことないです。^^;
二眼レフの場合、このぐらい近づくとパララックスを考えて構図を考えなければならないんですが、思ったほどひどくはずれないようです。
ピントの合ったところはきっちり解像します。
また、テッサーはグルグルボケになるものもあるんですが、オプトン・テッサー75mm/F3.5のボケはあまりうるさくなくて好感が持てます。
試写してみて思ったことは・・・やはりローライ最高です♪
なんで二眼レフの世界で、ローライフレックスがかくも人気があるのか、とってもよくわかりました。
まず、オートマットと言うのがとても便利です。
私の持っている中判カメラは全てセミ・オートマットばかり、つまりフィルムを装填するときは、スタートマークを合わせてローディングしなければなりません。
ところがコヤツの場合は、所定の手順でフィルムを通してスプールに先端を入れた後は、裏蓋を締めてクランクを回していくと、自動的に一枚目が出て巻き止まるんであります。
オートマット用の特製ローラーを通る時に裏紙にフィルムの厚みが加わったのを自動検知するんですね。
また、クランクによる巻き上げも実にスムーズ、まさしくシルキータッチ・・・ゴリゴリした旧ソ連製のKiev 88Cとは大違いなんであります。
そしてフィルムを送った後、クランクを反転させてシャッターをコックするというのも実にスマートかつスムーズ・・・ドイツの科学力は世界一~と言いたくなってしまうんであります。^^
1930年代からこんな精密なカメラを作っていたとは・・・ローライ、さすがなんであります。
また、人気がないオプトン・テッサー75mmも、ヘタレの私が使う限りでは十分な描写力を持ったレンズです。
もちろんプラナー80mm/F2.8の方が良いに決まってるんでしょうが、上を見ればきりがありませんから。^^;
また、中判で1kgを切る軽量級と言うのもありがたいです。
これから暑くなる季節、気軽に持ち出せる中判というのは、もうそれだけで存在価値がありますもんね。^^v
愛知県みよし市三好ヶ丘にて
Rolleiflex Automat MX
Zeiss-Opton Tessar 75mm/F3.5
Fujicolor Reala 100
Scanned by Epson GT-X770
Pentax K-5 & Tamron SP AF 17-50mm/F2.8 (Model A16) 1枚目と6枚目のみ
でも
ローライフレックスならば
本物の
接写用のローライナーがいるであります!
備品で散財間違いないですね♪
うひひ(笑)
写りも大満足ではないでせうか~!おめでとうございました、大当たり♪
で、二台目はやはりプラナーつきが欲しくなるという病、
このことでありませうねえ凹♪
ついにゲットしましたね。憧れていたブツを時間をかけて手に入れるってのがいいです。
オートマット機構の驚異のメカニズム・なるほど感心のパララックス補正など見どころ一杯のカメラでもありますが、なによりもその佇まいにぴったりの「チャッ…」という静かなシャッター音が好きです。
バッグに入れる時も、縦にストンと落とし込めるので小さなバッグで充分。
愛嬌タップリながら重厚感も漂わせ、さながら「粋なかわいいおじいちゃん」って感じですね。
価格帯も安いしシンプルな作りのローライコードをいつかゲットしようかと思ってます~
二眼レフ、それもローライ♪ おめでとうございます。
さすがの写りですね~。
カメラ店で実物を見たときに思ったより小さくて可愛かったのが印象的なのですが、
軽い中判カメラで、写りは保証付き、楽しそうですね~♪
お写真、ますます楽しみになりました(^^)/
ローライってアクセサリーが本当にいっぱいありますよねえ、男心をそそるカメラなんであります♪
でも、寄って撮るときには60cmまで寄れるキエフ88CやPentax645も持っているので、ローライナーは買わないだろうなあ。^^
テッサーは本当によく写ります、これを見ていると135判のローライ35のTessar 40mm/F3.5も欲しくなって困ります。^^;
にょほほほ・・・そうなんですよ、プラナーやクセノタールF2.8と露出計の付いたローライフレックスも欲しいですねえ。^^;;;
真四角写真を撮れるカメラがキエフだけになってしまったので、お気軽真四角用にローライを落札してみましたよ。^^v
この時代のカメラは、見て触って・・・愛玩物としても愛でられますねえ♪
そうそう、ローライフレックスって、ばけぺんやキエフ、ハッセルなどの中判カメラに比べると本当に収納性が良くてコンパクトです♪
メカも精巧で、道具としての魅力に溢れています・・・なんとなく「良い写真が撮れる」錯覚を起こさせる罪作りなカメラですね。^^;;;
ローライフレックス、確かに精密なメカニズムなんですが、意外に頑丈なようで、50歳を過ぎても矍鑠とした個体が多いですね。
私も始めはローライコードをゲットしようかと思ってました・・・でも、値段的にはそんなに変わらないので、こっちになりましたよ♪
やはりローライは只者ではありませんでした~、テッサーもさすがのレンズだったんであります♪
この時代のローライは軽量コンパクトで、ハッセルよりも女性向きかもしれませんねえ、女性が構えるとかっこええと思いますよ。^^v
このローライフレックス、私より2歳お兄さんなんであります、この時代のカメラは良い面構えをしてますよね~♪
新しいカメラを買うと、写欲も高まりますよねえ、時々マンネリ打破のために新機材を導入するのも必要なんであります、あはは。^^;;;
羨ましいですが、私には無理そうです。
御茶ノ水そばの神保町のカメラ屋さんで、コードなら三万円台から出ており、五万だせば五型が買えそうでした。
インスタグラム、ご存知でしょうか?それにコードの写真を載せたらドイツの方から反応があり、向こうでは100ユーロで買えるそうです。いいな~(笑)
ブローニーサイズもスキャンできるスキャナーが欲しいのですが、お勧めはありますでしょうか??
ほぉ~、ローライフレックスMXが100ユーロですか・・・そりゃ凄いです。^^
昨年ドイツに旅行したとき、ローライフレックスの中古に出会えるかなと思ったんですが、なかなか・・・
そもそも中古カメラ屋さんなんて、大都市でもほとんど無かったですよね。^^;;;
スキャナ、私はエプソンのGT-X770を使ってますが、なかなかソフトも良くできていますよ。
今のモデルだとGT-X820かな。
http://review.kakaku.com/review/K0000056504/
キヤノンはソフトが使いにくいと聞いたことがありますが、使ったことがないのでよくわかりません。
また、フィルムスキャンの方法については、私の双子の弟がかなり詳しく書いております。
ご興味ありましたら下記をご覧くださいね♪
http://xylocopal2.exblog.jp/11400555/
しかし、御兄弟で趣味が共通しているとは、楽しくも大変な時期もありそうですが(笑)
仕事の関係でEUには20回程度出張した事がありますが、中古カメラショップの前を通った記憶はないですね・・・
ま、仕事なので田舎の工場団地の様なとこが多いのですが・・・
エプソンからは820と970が出ていますが、値段が倍程度違うのですね。
1度に並べられるコマ数が違うようですが、得られる画質は同程度なのですかね・・・
でもこのブログを見ても、820で十分なのかなと思います。
ピント位置向上のため↓の様なものもある様ですが、お使いになったことはありますでしょうか??
http://www.silverfast.com/jp/
http://www2.ocn.ne.jp/~sailing/SF/betterscanning.html
弟は気分にムラがあるので、最近は全然写真も撮ってないし更新もされてませんね。^^;
欧州のカメラショップ、どこもデジタルばかりになってしまい、訪問しても面白くないことこの上もありません。^^;
Epson 970はフラッグシップなのでそれなりに良いとは思いますが・・・私なら820で十分かな、と思います。
ピント位置向上のツールですか・・・初めて知りました、あとでみて来ようっと♪
アンチニュートンリングで検索すると、そのツールに関して色々とヒットします。
ここに書き込みした後、御返事を頂いた時とか自動でメールとか出ないのですかね・・・
exciteの登録もしてみたので、それで自動的に登録先のアドレスへ連絡が来るものかと思ったのですが、どうもそうでもないようでして・・・
スキャン用のソフトウェアが次々に開発されるなんて、まだまだフィルムも根強い人気があるんだなあ・・・ニッチはニッチなんでしょうけど♪
エキサイト・ブログ、どんどん機能が強化されていってますが、コメント・フォローについては原始的なままですねえ。^^;
購入にあたり、決めてのひとつになった記事です😁
7年も前のエントリにコメントを頂き、ありがとうございます。^^
Rolleiflexは同じ75mm/F3.5でもいろんなバージョンがありますよね、でもTessarなら鉄板、素敵な作品が撮れます♪