2014年8月18日 スパニッシュな薬問屋ビル
2014年 08月 18日
先日ご紹介した愛知県庁大津橋分室の隣に建っている近代建築、伊勢久さんの本社ビルです。
伊勢久株式会社は江戸時代の宝暦8年(1758年)に創業された長い歴史を持つ薬問屋さんです。
この本社社屋の建物は昭和5年(1930年)に竣工され、このころに流行したアメリカ風スパニッシュ様式を採用しているんだそうです。
落着いた色合いのタイル張りで、螺旋状の溝のある4本の飾柱と大梁の飾りテラコッタが美しいですね。
こんなレトロな建物にもかかわらず、いまでも現役で本社機能を果たしているんだとか・・・素晴らしいですねえ♪
名古屋市中区丸の内3-4-15 伊勢久株式会社本社にて
Mamiya C220 Professional
Mamiya Sekor 65mm/F3.5
Ilford Pan F Plus 50 (EI25)
Ilford Perceptol (1:2 Diluted, 12 minutes at 28 Deg.C.)
Scanned by Epson GT-X770
Post Processed by Adobe Lightroom 5.5
まず、そのことにびっくりデス!
レンガの質感、窓飾りや柱や梁、どれも美しい~!
これ、テラコッタなのですね?!それも凄いな~。
コレだけの物・・・焼くの大変だろうな~^^;
でも、モルタルでは出せない暖かみと風合いが出ますね~。
未だ現役というところに、希少価値を感じますね。
ここで働く人も、誇りを感じるでしょうね~!
なんといっても、1930年からですからね~!まずは目指せ100年!
・・・ですね~^^;
地震の多い当地では考えられませんね~^^;
昔の建物は耐震強度についても過剰品質のものも多かったようですね。
しかし、この凛とした佇まい、とても1930年製とは思えません。
センスある斜め撮りでアメリカ風スパニッシュ様式をより一層オサレに演出されております♪
名古屋城のあたりは空襲を受けているはずなんですが、このビルはなんとか戦火をまぬかれたようですね。^^
愛知県から岐阜県に欠けては窯業が盛んでしたから、テラコッタタイルで装飾するのはデフォルトだったみたいですね♪
はい~、現役です~、撮影していたらOLさんが中から出てらっしゃいました・・・撮影者に慣れてる感じで、さほど睨まれませんでした。^^;
この建物、斜めにしないとフレーミングできないんですよね・・・車道にはみ出して撮影するには交通量が多すぎます、ここ。^^;;;
はい、戦前の建物って、それぞれ面構えに個性があって、古武士のようですよね~♪
当時としてはとてもモダンだったらしく、冷暖房やリフト、水洗便所まで備えたハイカラ建築だったらしいです。^^
そーそー、終戦間際に大きな地震が名古屋を襲っているんですが、それにも耐え、空襲にも耐え、伊勢湾台風にも絶えた建物です♪
名古屋人はケチ・・・いや、モノを大切にしますので、これからもずっと使われていくでしょうねえ。^^
名古屋というか中京文化圏の奥深さをつくづく感じます。
一度はカメラ行脚しなくては思ってますが、
あまり先が長くないので、行く暇ができた頃にはくたばっていそうです(^^;)