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Silver Oblivion

黒顔羊フォトギャラリー、フィルム写真別館です。自家現像白黒フィルム写真を毎日更新しています。


by Nob, a.k.a. Black Face Sheep

2014年3月18日 56歳の美しきカブトムシ

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先日、名古屋市市政資料館に出かけた際に、懐かしいクルマに出逢いました・・・Volkswagen Type 1であります。^^
ドイツ生まれの自動車で、1938年の生産開始以来、2003年まで半世紀以上にわたって生産され続けた名車です。
フォルクスワーゲン・タイプ1、開発の経緯が凄いです・・・ヒトラーがポルシェ博士に国民車を開発せよ、と命令したんであります・・・
はい、戦前の話です、めっちゃ古いです。^^;

英語圏では、そのカブトムシの様な形から「ビートル(Beetle)」とか「バグ(Bug)」などと呼ばれ、ドイツでも「ケーファー(Käfer =カブトムシ)」という愛称で親しまれたそうです。
「バタバタバタ・・・」という乾いた水平対向四気筒エンジンの音、特徴的でしたねえ・・・
暖機運転の要らない空冷エンジンなので、急患のためにすぐに往診に行かなければならないお医者さんには人気があったそうです。
私が免許を取った1970年代中頃には新車も販売されており、人気のある外車でした。

その丸っこいカタチは今なお愛らしく、それでフォルクスワーゲン社はニュー・ビートルを復活させました・・・今風に水冷エンジンのFFです。
でも違和感あるんだよなあ・・・私の年代だと、「ワーゲン?んなもん空冷のRRに決まっとる!!」って言いたくなります。
BMW製のニューMiniや新しいFIAT500チンクェチェントも同様です・・・可愛くはありますが、先代を知るものには今一つ食い足りません。^^;

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このビートルのオーナーさん、まだお若い方でした♪
ちなみにこのビートル、1958年製だそうです・・・ううむ、今年56歳、私より2歳若いですが同年輩です。^^;
しかし、その年式の割にはとても程度が良いんであります・・・ピッカピカに綺麗なんであります♪
オーナーさんがいかに愛情を注いでいるか、わかりますね。^^
赤煉瓦の近代建築、名古屋市市政資料館を背景に撮ると、21世紀に撮った写真に見えません、あはは。^^;

ちなみにこのビートル、製造されたニーダーザクセン州ヴォルフスブルクの紋章が付いておりました。
おお、なんたる偶然・・・この写真を撮ったカメラはRolleiflex Automat MX・・・同じくニーダーザクセン州のブラウンシュヴァイクで1954年に生まれました。
ビートルが生まれたヴォルフスブルクとは直線距離にして30Kmありません・・・ほんのご近所です♪
さしずめニーダーザクセン生まれの兄弟、ここに集うって感じでしょうか・・・4歳年下の弟の写真を撮ってあげた兄、って感じなんであります。^^v

名古屋市東区白壁1−3 名古屋市市政資料館にて
Rolleiflex Automat MX
Zeiss-Opton Tessar 75mm/F3.5
Neopan 100 Acros with Ilford Perceptol (Stock, 15 min. at 20 deg. C)
Scanned by Epson GT-X770
Post Processed by Adobe Lightroom 5.3
Commented by Ricky007 at 2014-03-18 14:16 x
おおぉ~懐かしいですねぇ~!!
子供の頃、外車と言えばワーゲンビートルでしたね。
独特なデザインで走っているとなんてことはないのに、「あっ!ワーゲンだ!!」っていちいち注目してました(笑)
この個体の年代はRolleiflexと同世代なんですね。
なにか話が弾みそうですね(笑)
Commented by gucci at 2014-03-18 14:48 x
ホントに、タイムスリップした感じをうけますね~
私の従兄弟もコレ持っていましたね~
何度か載せてもらった事ありましたが、独特の魅力がある車でワクワクしたのを覚えてます(^^)
そうそう、バタバタと音してましたw
夏の墓参りでオーバーヒートしていたの覚えてます。なつかし~
Rolleiとのコンビがまた良いですね~縁を感じます。
Commented by film-gasoline at 2014-03-18 22:18
う~ん、ええ話や~^^
偶然再会したニーダーザクセン生まれの兄弟、ロマンチックなのであります(^^)v
草臥れたビートルに乗る老人も素敵ですが、ビッカビカにレストアされたビートルに乗る若いお兄ちゃんもカッコイイのです。
特にお若い方が旧いクルマをオリジナルに拘らず自分の感性で楽しんでいる姿を見るととても嬉しいですね。
仕上がりもきれい、これは専門店のお仕事ですね^^
Commented by blackfacesheep at 2014-03-19 00:21
Rickyさん、こんにちは。^^
そーそー、昭和の子供にとって、一番身近な外車って、ワーゲンでしたよねえ♪
ほんとほんと、1954年生まれのローライで1956年生まれの私が1958年生まれのVWを撮ったんであります♪
Commented by blackfacesheep at 2014-03-19 00:24
gucciさん、こんにちは。^^
わはは、背景の名古屋市市政資料館、大正初期の建物なので、VWがモダンに見えます♪
冷涼なドイツ生まれ、暑い日本の夏は苦手そうでしたねえ、でもミニに比べるとオーバーヒートしている個体はあまり見なかったなあ。^^;
Commented by blackfacesheep at 2014-03-19 00:25
フィルガソさん、こんにちは。^^
ビートルにしてもミニにしても、若い子たちが綺麗に乗っているのを見るのってうれしいですよね~♪
彼らがいる限り、旧車のレストアラーの存在価値は大きいのであります、がんばってくださいまし。^^v
Commented by 皐月の樹 at 2014-03-19 18:09 x
おお~!美しいビートルですね~!
愛情がひしひしと伝わってきます!
このオーナーさんもさることながら、これを仕上げられた職人さんも、気合が入っただろうな~v^o^
こういう機械とそれを愛する人との繋がり、と~っても嬉しいんでございます!昨今、ソフトがもてはやされ、ハードは量産になり・・・カメラや時計といった、いわゆる精密機械も既に電子機器ですしね~^^;
純ハードの美しさ、やっぱりいいな~!^o^/
そして、その素晴らしい機械と機械の出会いに乾杯!でございます!
その出会いを設けられた、黒顔羊さんはキューピッドですね~!v^o^
Commented by blackfacesheep at 2014-03-19 21:56
皐月の樹さん、こんにちは。^^
昔のクルマって、腕さえあれば、新品レベルまで修復可能ってのが凄いですよね。^^
昨今の車で、50年後にレストア可能な車がどのぐらいあるか・・・ちーと厳しいかもしれませんね。^^;;;
by noblivion | 2014-03-18 06:00 | Still Life | Comments(8)